12.3.2.1. GNU Autotoolsを使ってリポジトリーのGroongaをビルドする方法¶
このドキュメントはGNU Autotoolsを使ってリポジトリーのGroongaをビルドする方法を説明します。
WindowsでGroongaを開発する場合はこの方法を使えません。Groongaの開発にWindowsを使いたい場合は Windows上でCMakeを使ってリポジトリーのGroongaをビルドする方法 を参照してください。
12.3.2.1.1. 必要なソフトウェアのインストール¶
TODO
12.3.2.1.2. リポジトリーからGroongaをチェックアウト¶
ユーザーはリリースされたソースアーカイブを使います。しかし、開発者はリポジトリーからGroongaをビルドするべきです。なぜなら、リポジトリーにあるソースコードが最新のソースコードだからです。
Groongaのリポジトリーは GitHub にあります。リポジトリーから最新のソースコードをチェックアウトします:
% git clone --recursive git@github.com:groonga/groonga.git
12.3.2.1.3. configure
を作る¶
configure
を作る必要があります。 configure
はソースアーカイブには含まれていますが、リポジトリーには含まれていません。
configure
はあなたのシステムを検出してあなたの環境用のビルドパラメーターを生成するビルドツールです。
configure
を作るために autogen.sh
を実行します:
% ./autogen.sh
12.3.2.1.4. configure
を実行¶
configure
にオプションを渡してビルドパラメーターをカスタマイズできます。
開発者向けのオススメの configure
オプションは次の通りです:
% ./configure --prefix=/tmp/local --enable-debug --enable-mruby --with-ruby
それぞれのオプションの説明です。
--prefix=/tmp/local
あなたのGroongaを一時ディレクトリーにインストールように指定しています。
/tmp/local
ディレクトリーを削除することで「クリーンインストール」を試すことができます。インストール処理をデバッグするときに便利です。--enable-debug
C/C++コンパイラーのデバッグオプションを有効にします。GDBやLLDBなどのデバッガーでデバッグするときに便利です。
--eanble-mruby
mrubyサポートを有効にします。この機能はデフォルトで無効になっていますが、開発者はこの機能を有効にするべきです。
--with-ruby
--enable-mruby
オプションと機能テストの実行に必要です。
12.3.2.1.5. make
を実行¶
これでGroongaをビルドできるようになりました。
開発者向けのオススメの make
のコマンドラインです:
% make -j8 > /dev/null
-j8
はビルド時間を短縮します。並列ビルドが有効になっているためです。もし、CPUコアが8よりもたくさんあるのであれば、 8
をもっと増やすとさらにビルドタイムを短縮できるでしょう。
> /dev/null
をつけることで警告メッセージとエラーメッセージだけが見えるようになります。開発者は新しいコミットで警告メッセージもエラーメッセージも増やすべきではありません。