いつも銀行からお金を借りるとは限りません。家族からお金を借りることもしばしばあるでしょう。おそらくお金を友人に貸し付けることすらあるでしょう。 本How-To章では、友人へのお金の貸し付けを扱う方法について説明します。
このHow-Toでは、次の一般的な勘定科目構造に基づいています。
-資産 -銀行 -普通預金 -貸付 -人 -収益 -利子収益 -人
この例では、友人ピーターへの2,000ドル(デフォルトの通貨)の個人貸付を、どのように追跡するかを説明します。
ピーターはあなたから2,000ドルを借りたいと思っています。そして、次の18カ月間、毎月返済をする計画にしています。 彼は (そんなに親しくない) 友人なので、二人は年利5%で合意します。
ピーターのローン仕様をまとめると次のようになります。
元本 - 2,000ドル
期間 - 18カ月間(毎年12回支払い)
実質年率: 5%
毎月支払額 : ??
それではどのように毎月支払額を計算しますか?
紙とペン、Linux
計算機、OpenOffice.org
Calcのモジュールのように多くの異なった方法がありますが、最も簡単なのは、GnuCash
財務計算機を使用することです。
これにより、毎月支払額は115.56ドルであることが分かります。
適切な簿記をするためには、このうち利子がいくらであり、元本がいくらであるかを知る必要があります。
このためには、OpenOffice.org
Calc
モジュールや特別なPMT機能のような、より強力なツールが必要となります。
次の勘定科目で開始します (すべての勘定科目が同じ通貨、この場合U.S.ドルとします)。
資産:銀行:USD 資産:貸付:ピーター 収益:利子収益:ピーター 純資産:開始残高:USD
お金を友人に貸し付ける時は、実際は、資産勘定科目 (銀行、小切手、または同様のもの) から、資産勘定科目貸付への資金移動です。 これを記録するために、資産:貸付:友人勘定科目へ次の取引を入力します。
最初の返済 (115.56ドル) を受け取る時、ローンの元本がいくらで、ローンの利子がいくらかを決定する必要があります。
この期間の貸付残高総額 = 2,000ドル
1カ月あたりの返済額 = 115.56ドル
支払い明細
5%/12 * 2,000ドル = 8.33ドルの利子
115.56ドル - 8.33ドル = 107.23ドルの元本
これはGnuCash
では次のように入力します。
ピーターのローン未払い残高は、2,000ドル - 107.23ドル = 1,892.77ドルとなります。
2回目の返済 (115.56ドル) を受け取る時、ローンの元本がいくらで、ローンの利子がいくらかを決定する必要があります。
この期間の融資残高総額 = 1,892.77ドル
1カ月あたりの返済額 = 115.56ドル
支払い明細
5%/12 * 1,892.77ドル = 7.89ドルの利子
115.56ドル - 7.89ドル = 107.67ドルの元本
これはGnuCash
では次のように入力します。
ピーターのローンの未払い残高は、1,892.77ドル - 107.67ドル = 1,785.10ドルとなります。
2回目の返済後の勘定科目表は次のようになります。
見て分かる通り、元本も利子も毎月異なります。 このため、毎回の返済を受けるたびに、適切な計算をしてスプリットに異なる金額を入力する必要があります。
利子の金額は元本が0となる最後の支払いまで、(ローン総額が少なくなっていくと計算されるので) だんだん少なくなっていきます。 詳細に関してはピーターへの個人ローンの詳細を参照してください。