神の御名を呼び求める者すべてにとって、神のみことばを理解することは大いに重要です。聖書研究は、神さまとの交わりの重要な第一歩のひとつです。
聖書にはこのように、他の追随を許さぬたくさんのユニークな特色があります。
人気―毎年いつもベストセラーで、北米だけでも5億ドル以上の売上があります。
著者―1,600年以上もの時間をかけて、生まれも育ちも時代背景も別々の40人が別々に書いたにもかかわらず、ただひとりの神の著書として読むことができます。
保全性―フレドリク・ファイヴィ・ブルース著、柳田友信訳『新約聖書は信頼できるか』(Are New Testament Documents Reliable?)では、新約聖書の写本と他の古文書とが比較されています。
表1.1 新約聖書と他の古文書との比較
文献 | 執筆期間 | 現存する写本の成立年 | 経過年数 | 残存部数 |
---|---|---|---|---|
ヘロドトス | 紀元前448〜428年 | 西暦900年 | 1,300年間 | 8部 |
タキトゥス | 西暦100年 | 西暦1100年 | 1,000年間 | 20部 |
ユリウス・カエサルガリア戦記 | 紀元前50〜58年 | 西暦900年 | 950年 | 10部 |
ティトゥス・リウィウス ローマ建国史 | 紀元前59年〜西暦17年 | 西暦900年 | 900年間 | 20部 |
新約聖書 | 西暦40〜100年 | 西暦130年(断片)、西暦350年(全巻) | 30〜310年間 | 5,000部(ギリシア語)、10,000部(ラテン語) |
カエサル著 ガリア戦記 は、カエサルが原文を著した900年後に写された最も初期のものなど、10の写本が現存しています。新約聖書は、西暦350年のものとされた全文の手書き写本、新約聖書の大部分を含む3世紀のパピルス、西暦130年の『ヨハネの福音書』の断片があります。比較すべき手書き写本はいくつあるのでしょう。ギリシア語5,000部にラテン語10,000部です!
「証拠が真実かつ十分であることにかけては、新約聖書本文の立場は不動であって、他のいかなる古文書の追随をも許さないのである」 | ||
--本文批評家 F・J・A・ホート(1828-1892)『ギリシア語原語新約聖書』(The New Testament in the Original Greek) 第1巻561ページ、マクミラン刊、引用『いのちにかかわる問題』(Questions of Life)25〜26ページ |