auto-multiple-choice-note — AMC選択式試験問題の採点をする
auto-multiple-choice
note
--data project-data-dir
[--seuil threshold
] [--grain granularity
] [--arrondi rounding
] [--notemin min
] [--notemax max
] [ --no-plafond | --plafond ]
auto-multiple-choice noteコマンドはauto-multiple-choice-prepare(1)によってLaTeXソースファイルから取り出した採点基準とauto-multiple-choice-analyse(1)によって作成されたマーク認識データとから、各答案の得点を計算します。
--data
project-data-dir
データファイルがあるディレクトリを指定します(auto-multiple-choice-meptex(1)などを参照してください)。
--seuil
threshold
ボックスがマークされているかどうかを判定するための黒ピクセル比率の閾値を指定します。ボックスがマークされているかどうか判定する際、auto-multiple-choice noteは黒ピクセル比率(全ピクセル数に対する黒ピクセル数の割合)をthreshold
(閾値)と比較します。黒ピクセル比率がthreshold
よりも大きい場合、このボックスはマークされていると宣言されます。標準的な値は通常レイアウトで0.15、別紙答案用紙レイアウト(ボックス内に文字が記入されており、受験者にはボックスを完全に塗りつぶすよう指示する)で0.5程度です。
--seuil-up
upper_threshold
これ以上黒ピクセル比率が上がるとボックスがマークされていないと判定する上限の閾値を指定します。この値を(例えば)0.6に設定すると、受験者はボックスを完全に塗りつぶすことで、マークをキャンセルすることができます。つまり、黒ピクセル比率がthreshold
とupper_threshold
の間にあればボックスはマークされているとみなされ、(完全に塗りつぶして)upper_threshold
を越えればマークされていないとみなされます。デフォルト値は1.0で、したがってこの機能は無効になっています。
--grain granularity
--arrondi rounding
得点がgranularity
の倍数になるように丸めます。rounding
が「i
」なら、(floor(3)がするように)切り捨てます。rounding
が「n
」なら、近い方に丸めます。rounding
が「s
」なら、(ceil(3)がするように)切り上げます。例えば、「--grain 0.25 --arrondi s
」というオプションを指定したとき、6.285という得点は6.5に丸められます。
--notemin
min
このオプションを用いると、min
未満の得点はすべてmin
に置換されます。
--notemax
max
全問正解の答案に与える満点を指定します。これを用いなければ、得点は素点のままです。
--plafond
このオプションを用いると、max
を越える得点はすべてmax
に置換されます。
--debug
file.log
デバッグ情報を記録するファイルを指定します。
--postcorrect-student s
--postcorrect-copy c
受験番号と試験問題番号で指定された答案を用いて採点時正解提示を指示します。採点時正解提示モードでは、LaTeXソースファイルからではなく、この答案で指定された解答から正解を取り出します。